今庄駅(2)

今庄駅構内配線図(昭和25年3月)

上の画像は、昭和25年3月現在の今庄駅の配線図ですが、一見して、地方の幹線中規模駅であることが、見て取れると思います。
図の上部、太線で表現されているのが本線で、下部の細線で表現されている部分が機関区になります。

同上主要部分拡大(一部加筆)

主要部分の拡大です。
前回の今庄駅全景写真は、赤矢印の場所から撮影したものです。
機関区の主要施設である炭給台、給水塔、転車台、機関庫の施設名は、オリジナル図では記されていないので、拡大図では便宜上書き込みを行いました。これにより位置関係が理解できると思います。

旅客関係ホームでは、図中の上り本線と中線が入る島式ホームは現状と変わりありませんが、駅本屋と一体になっている下り本線ホームは大きく改変されています。
具体的には、赤枠で囲まれた貨物ホームが廃止され、本屋とホームが切り離された後に、下り線が本屋とホームの間に増設されています。
この増設工事により、島式ホーム2面4線の構造となりましたが、この増設工事がいつの時点で行われたものかは、確認が取れていません。

機関庫近景(南から)

機関庫の近景です。
今庄機関区には山中峠越えのための補機として、8~9両(時期によって異なる)のD51形蒸気機関車が配置されていましたが、北陸トンネルの開通により山中峠越えの路線が廃線となったことに伴い、その性格上から今庄機関区も廃区となっています。

「今庄まちなみ情報館」ジオラマ

現在、今庄駅に隣接して「今庄まちなみ情報館」という観光ガイダンス施設が設置されており、鉄道についても多くの展示スペースが割かれています。
この施設の鉄道展示は、私が監修して作られたもので、Oゲージで作られた今庄駅と今庄機関区のジオラマは展示の目玉となっています。
下の写真がそのジオラマですが、45分の1スケールで製作されているため、面積的に全てを作ることが不可能であったことから、主要部分のみを作ってあります。
このジオラマについては、別項でご紹介したいと思います。

今庄駅(1)

今庄駅全景(南から)

福井県の嶺北と嶺南を分ける木ノ芽峠の麓に位置する山間の小駅、北陸本線今庄駅。

現在は、普通電車と早朝の敦賀行き快速電車が停車する小さな駅になってしまいましたが、昭和37年6月に北陸トンネルが開通するまでは、今庄・敦賀間の山中峠越えに備えるための駅として全列車が停車する主要駅であり、駅の西側には今庄機関区がありました。

しかし、北陸トンネルが開通したことにより、峠越えの補機の基地であった今庄機関区の必要性が無くなり、衰退していったのが現在の姿です。

今でも、当時の名残のため構内が広く、機関区設備の一部が残存していることから、僅かですがかつての今庄駅繁栄の様子を窺い知ることができます。

さて、上の写真ですが、敦賀方から福井方に向かって撮影したものです。

左側が駅で、左端の1番線の下り貨物列車は、まだ到着したばかりで後部補機が付いています。
3番線に見えるのは、編成が短い旅客列車なので普通列車と思われます。

そして、右側が今庄機関区。
DF50形ディーゼル機関車が停車している三角屋根の施設が給炭施設で、この施設は屋根は撤去されていますが、現在も残されておりホームから見ることができます。